コンセプト

会社を強くする研修

1  強い組織をつくるために必要なことは?

社員教育や人材育成にかかわって約20年が過ぎました。
以前、ある県庁の研修を請け負ったことがあります。そのとき、研修効果測定を行い,その後10名程度の方にヒアリングを行いました。
満足度は高かったのですが、活用度という点では大いに問題が残りました。
「研修で学んでも、上司がそれを知らないので職場で活用できない」「知識としては役立ったが、職場のメンバーに伝えきれなくて、実際は個人のスキルにとどまっている」
研修を行った人間としては結構ショックな出来事でした。

その後もたびたび同じような意見をいただきました。
そこで行き着いた結論は
「ほんとうに組織を強くする研修は、組織のメンバーが集って、自組織の数字・自組織の事例で考えること。そして、そこで計画をつくり実行していくこと」

とはいえ、「社内で研修を行おうにも進め方や誰が、どのように教えるのか?」という質問も多くいただくようになりました。
そこで本ページは社内研修会・社内講師の育成を中心とした人材育成のメニューを提案していこうと思っています。

2 私たちが実現したいこと

社内研修会を行うとき、下記のような2つのステップがあります。

問題発見・解決タイプでは、やはり基本となる知識(たとえば、数字の見方や戦略立案のステップ、マーケティングの知識など)は必要です。これがなくて、計画を考えてみても思いつきのプランになってしまいがちです。そのあとに、5から6名のチームで自社の問題や、個人が抱える問題を検討していきます。一種のゼミのような形で進行していきます。講師は司会を担当するとともに、参加メンバーの意見を引き出しながら、結論まで一緒に考えていきます。
もう一方は、スキル・ノウハウの継承タイプです。
組織内には職人技ばかりでなく、残しておきたいノウハウが数多くあります。たとえば、優秀な営業マンがごくふつうに行っていることや、顧客満足度がいつも高い店舗運営などです。ふつうは、そのノウハウが組織ではなく、個人に属していることが多いですね。

しかし、それはあまりにもったいない。また、始末が悪いことに、やっている本人は無意識で行っているので、教えようと思っても教えられないということです。まずは手順を細分化し、それぞれの手順でのポイントをヒアリングしながら埋めていき、骨子をつくりあげます。そのうえで、本人の考えや想いをまとめテキストにまとめます。まずは、同じ行動をしてもらうこと。本人の考えや想いは行動を理解するために活用していきます。

講師はやはり、そのご本人になっていただくべきです。人に教える機会は自分の行動や考えをまとめ直す絶好の機会です。このシステムでは、講義を受ける側ももちろん成長しますが、何よりも講師役の成長が期待されます。
省力化や生産性の向上を検討中の職場でしたら、業務を「判断がいる業務、いらない業務」に分けて、前者は社員が講師となりポイント伝え、後者はマニュアルを完備するといった流れも考えられます。

人材育成を通して、企業の成長に携わってきた私たちにとって、社内研修会実施・社内講師の育成にかかわるサービスの提供を通して以下のことを実現したいと考えています。

個人の能力を高め、個人のノウハウへ。
            個人のノウハウを組織のノウハウへ。

教えあい、学びあう風土づくりを支援し、
                強い組織づくりに貢献する。